[相談]
私は会社で経理を担当しています。
令和8年度税制改正では、通勤のためマイカーを利用している給与所得者に支給する通勤手当の非課税限度額の改正が行われ、一定の要件を満たす駐車場等を利用する人の1ヶ月あたりの非課税限度額については、その通勤距離の区分に応じた非課税限度額に1ヶ月あたりのその駐車場等の料金相当額(上限5,000円)を加算した金額とするという措置が講じられたと聞きました。
そこでお聞きしたいのですが、通勤距離が片道2km未満の従業員が駐車場等を利用した場合にも、今回の非課税措置の対象になるのでしょうか。教えてください。
[回答]
通勤距離が片道2km未満である人が駐車場等の料金を負担していても、その駐車場等の料金相当額は通勤手当の非課税の対象にはなりません。詳細は下記解説をご参照ください。
[解説]
令和8年4月1日以後に支払われるべき通勤手当にかかる所得税の非課税限度額は、次の表のとおりとなっています。

上記1.の表のBにあるとおり、令和8年度税制改正では、一定の要件を満たす駐車場等を利用し、その料金を負担することを常例とする人の1ヶ月あたりの非課税限度額については、その通勤距離の区分に応じた非課税限度額に1ヶ月あたりのその駐車場等の料金相当額(上限5,000円)を加算した金額とすることとされました。
ただし、その対象者からは通勤距離が2km未満である人は除かれています。
したがって、今回のご相談の場合のように、通勤距離が片道2km未満である人が駐車場等の料金を負担していても、その駐車場等の料金相当額は通勤手当の非課税措置の対象にはなりませんので、ご注意ください。
[参考]
所法9、所令20の2、国税庁「通勤手当の非課税限度額の改正に関するQ&A(令和8年4月)」など
本情報の転載および著作権法に定められた条件以外の複製等を禁じます。
- 通勤手当の非課税限度額の改正〜従業員が選んだ会社付近の駐車場は対象になるか2026/06/02
- 令和8年度税制改正〜特定暗号資産に係る譲渡損失の繰越控除2026/05/26
- 通勤手当の非課税限度額の改正〜従業員の自宅付近の駐車場は対象になるか2026/05/19
- 令和8年度税制改正〜通勤手当の非課税限度額の改正内容2026/05/12
- 令和8年度税制改正〜暗号資産取引の課税方式の変更2026/05/05
- 新築住宅とその住宅用地に対する固定資産税の減額措置と留意点2026/04/28
- 年内に青色事業専従者給与の支払を受けた親族を控除対象扶養親族にできるのか2026/04/21
- 店舗の立ち退きのために受け取った補償金と消費税2026/04/14
- 年の途中で解約した生命保険の解約日までの支払保険料は生命保険料控除の対象となるのか2026/04/07
- 令和8年度税制改正大綱〜青色申告特別控除額の見直し2026/03/31
- 本店所在地変更に係る消費税法上の手続きを省略するための方法とは2026/03/24
- 役員重任登記の失念によるペナルティの法人税法上の取扱い2026/03/17
- 障害者控除と特定親族特別控除との併用可否2026/03/10
- 現金主義による所得計算の特例を選択している個人事業主における減価償却費の取扱い2026/03/03
- 行政書士に支払う報酬と法定調書の提出義務2026/02/24
- 令和8年度税制改正大綱〜公的年金等控除額の見直し2026/02/17
- 令和8年度税制改正大綱〜免税事業者等からの課税仕入れに係る経過措置の見直し2026/02/10
- 令和8年度税制改正大綱〜インボイス制度「3」割特例の概要2026/02/03
- 令和8年度税制改正大綱〜少額減価償却資産の特例の見直し2026/01/27
- 年度の途中で従業員から役員に昇格した人に支給する給与と法人税2026/01/20
- 外国人従業員がまとめて送金している場合の扶養控除の適用について2026/01/13
- 外国人従業員が扶養控除の適用を受けるための手続き2026/01/06
- 賃借物件のオーナーが非居住者に変更となった際に借主に発生する源泉徴収義務とは2025/12/30
- デビットカード取引における印紙税の取扱い2025/12/23
- 夫婦双方で配偶者特別控除の適用を受けることはできるのか2025/12/16





